おちゃ的劇場型日記

社会不適合なのに元気な元文系大学院博士課程の現在・過去・未来。人によると波乱万丈らしい。

over40で新卒採用されるために必要だったこと

昨日ホットエントリになった42歳、45歳で新卒採用された話。ええ話しすぎる。

anond.hatelabo.jp

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なんども紹介して申し訳ないが、家人は40歳の時新卒待遇で採用された

契約社員。新卒の給料からのスタート。

 

こうなるために、何が良かったのかってことを殴り書きしておく。

 

1位:仕事を紹介してくれる友人がいたこと

別に、仕事を紹介してほしくて友だちになった訳ではない。

ただの学校の友だちだったが、関係性は強かった。そうなるくらい、時間をかけて友だちになっていた。

つまり、人間関係。しつこくなるけど、やっぱりこれは一番重要。

 

その他は、順位なんてつけられない。だから箇条書きにする。

 

  • 理解のある両親

家人のご両親は仏のような方で、上の記事にも書いたように、フラフラしている家人に対し、なんの文句も言わず見守っていた(これについての賛否両論はあるだろうけれど)。そのご両親が、家人が起業するときに、資金として資産の最後の残りである300万円をくださった。このおかげで、我々は4年間生きることができた。

 

  • 生活をともにする人間、もしくは協力者を見つける

これはおいらのこと。

一人では生きていけなくても、二人ならなんとか生きていける。

それは、家賃光熱費、二人合わせた給料など物質的なところと、精神的なものが大きい。

起業して全くうまくいかなかった時の、家人の気持ちは計り知ることができない。

だけど、おそらく一人では潰れていたと思う。

夫婦でなくても、兄弟姉妹でも知人でもネットで出会った人なんでもいいから、物質的でも精神的なものでも、支え合える人がいることが重要だと思う。

別にヒモと言われてもいい。言わせときなはれ。

 

  • お金を自分で稼ぐ努力をすること

さっき、家人のご両親から300万円支援していただいた話を記載したが、4年で300万と考えると、1年75万。会社の経費にも使うから、もちろん生きていけない。我々二人は一方は自分の会社、一方は大学院に通いながら、アルバイトに勤しんだ。

おいらはその頃、高校のときに負った後遺症があったので、立ち仕事は無理だし、重いものも持てないしたくさんは働けない。その分家庭教師や定時制高校などの講師業に勤しんだ。これもいつかどこかで記事にしようと思うけれど、精神的にかなりキツかった。

 

そんな風に働いて二人で額面合わせて平均月20万〜25万くらい。なんとか生きていける金額だった。この中から家人の奨学金返済額を捻出できなくて、返済猶予を申し込んでいる。奨学金を借りていて返せないあなた、そんな制度もありますよ。

 

さておき、お金を自分で稼ぐ努力をすると、ある種の罪悪感が少しマシになる。その精神的な効果は大きい。そして、もっとお金を稼ぎたいというある意味ポジティブな気持ちを持つことができる。何らかの形で、社会と関わることになる。これは、何と言っても重要だと思う。

 

  • 好きなこと、少しだけ得意なことを見つける

それが就職の種になったりします。

別に1つでなくてもいい、途中で変わってもいいです。すぐには役に立たないかもしれないけれど、長い人生いつか役立つことがくるかもしれない。

なんでも経験した者勝ちと思います。

 

  • 受け入れてくれそうなところを諦めずに探す

キツイ。これは本当にキツかった。

おいらも30手前で就職活動したけど、そりゃもう書類でばっさばっさ落とされる。

まず受からない。家人なんてアルバイトすら受からない。

そりゃ絶望である。

でも、こんな自分でも受け入れてくれそうな共通点であったり、土壌を探せば意外なところに転がっていたりする。おいらも、とあるバックグラウンドが共通していて、最初の会社に入ることができた。家人の郵便局の仕分けは、ある種公的な会社だから受け皿が広いんじゃないかと思ったところが大きい。

いわゆる「ふつうの人生」ではない分、手間はかかるし辛いし、もう本当に嫌になっちゃうけど…でも諦めなければどこかに糸口はあるはず。

 

  • 正規非正規の枠に囚われすぎない

これはどこかの機会に別の記事で書こうと思うけれど。

絶対正社員がいい!と思って契約社員で受かった会社を辞退する、ちょっと待って下さい。正社員で入った会社が超絶ブラックとか、超合わないってことも往々にしてあるわけです。

それより、自分がやりたいなと思った仕事、それを大事にしてください。

少しでも没頭できるなら、いわゆる正社員になれる道もありますよ。

(個人的には別に正社員でなくてもいいかな、と思ってるけど)

 

最後に重要なことが、「生きることを諦めない」ということです。

これはおいらの勝手な願いだけれど。

自分たちがうまく行ってるからそんなこと言えるんだろうって言葉が聞こえてくるけれど。でもあなただって、そうなるかもしれない。そうならないと100%言い切ることは誰にもできないはず。

 

いくつになっても道がある社会がおいらにとって理想の一つなんです。

あなたの一歩が、その社会を近づけてくれます。私の完全なわがままですが、でもありがとうございます。

 

なんだかまとまりが悪くてキレも悪い文章になってしまってすみません。

だけど、残しておきたかった。

これを読んだ誰かが、少しでも心が温かくなりますように。